40後半から現役復帰!牛むつみのモーモー日記

1969年生まれで2000年に全日本シクロクロス選手権チャンピオン、その後に現役引退してから約10年。44歳から現役復帰した須藤むつみのBBA底力をお見せします!

第1回自転車軽チャー講座「クスリとサプリメントと自転車と!」

どもです。

今日は東京都・矢野口のCROSS COFFEEにて自転車カルチャー講座「第1回自転車軽チャー講座・クスリとサプリメントと自転車と!」を実施しました。

今回は薬、そしてサプリメントの専門家をゲストとしてお招きし、この場でなければ聞けない、知ることが出来ない講座をおこなうことが出来ました。

f:id:rockmutsumi:20180915133446j:plain

f:id:rockmutsumi:20180915134037j:plain

弊Ready Go JAPANというチームは10年前のチーム設立時より、アンチドーピングをチーム活動の中に組み込みながら所属選手に徹底することは勿論のこと、その徹底のために薬やサプリメントのことを学んでもらうためにいろいろと模索しておりました。その中で縁あってスポーツファーマシーの資格を持つ方にチームの管理薬剤師として所属選手に指導をいただき、現在までアンチドーピングに対して意識を高く持ちレース活動をおこなってきました。

更に2年前からはサプリメントの開発を一手に担うメーカー代表とのご縁から、益々「クスリとサプリメント、それぞれを正しく使用することで健康を維持するアスリートの志を守る」ことの重要性を感じ、この度の講座企画に繋がりました。

そして弊RGJチームのジャージ制作を担うチャンピオンシステムジャパンが経営する「CROSS COFFEE」を開催の場として協力いただけることとなり、いよいよ念願の講座実施に漕ぎつけることが出来ました。

そんな第1回目の講座には、長く弊チームの管理薬剤師を務めていただき、アンチドーピング講座の実施を長く共に模索していた酒井一典氏、そして株式会社 隼の代表であるとともに、自社製品の開発者でもある三上慶将氏をゲストとしてお招きし講座を開催しました。

f:id:rockmutsumi:20180921153605j:plain

ちなみに、今回のテーマは以下の内容でした。
・ナゼ、そもそもドーピングがダメなのか?(酒井)
・入り口としてサプリとクスリの違い入門編(酒井・三上)
・サプリの正しい使い方(三上)
・クスリの正しい使い方(酒井)
・世界共通でもあるドーピング検査って、どんなコトをするの?(酒井・須藤)

特に最初のテーマ「そもそもドーピングがダメなのか?」については、意外と他のアンチドーピング講座でも、なかなか核心をついた説

明や内容がなかったので、小さい頃に学んだ「WHO憲章」にある「健康」についての定義を軸にお話しをしていただきました。

WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。
「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、
肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、
すべてが満たされた状態にあることをいいます。」(日本WHO協会訳)

f:id:rockmutsumi:20180921153655j:plain

そして健康になるため、身体を鍛え強くするためにスポーツをおこなうアスリートやスポーツ愛好家が、身体に興味を持ち更に強く、健康を維持するためにサプリを使用し、また病気や怪我でクスリを使用しパフォーマンスを落とさないように治癒を目指すことはあり、それは全て、WHOが定義する「健康」な身体を維持するためのはずです。
しかし、最近はより良い結果獲得のために本来の使い方でない、誤ったクスリの使い方で身体を異常に反応させる、いわゆるドーピングで結果を得て副作用に苦しみ、最悪は死に至るケースがあります。更にサプリに含有する成分を必要以上に摂取したり、悪用してドーピングするケースもあり、最近は日本選手でも違反者が出ています。
講座を受講いただいた皆さんには、上記にある「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた」状態である健康で楽しいスポーツ生活、自転車生活を送っていただくための講義をおこないました。

f:id:rockmutsumi:20180921153719j:plain

さらに、「入り口としてサプリとクスリの違い入門編」については、サプリとクスリの違い、更には医薬品と医薬部外品の違いや表示の読み方、どのクスリには薬剤師処方が必要か否か?など、今更聞きたいけど聞けないコトを、実際のクスリや様々なサプリメントをゲストに持参いただき、実物をご覧いただきながら細かくお伝えしました。

この後の「サプリの正しい使い方」と「クスリの正しい使い方」については、サプリの開発裏話などを通じた正しい摂取方法をアスリチューンの開発者である三上氏より、クスリについては薬局経営もおこなう酒井氏から実際の事例をお話しながらの講義と質疑応答をおこないました。

f:id:rockmutsumi:20180915202115j:plain
※こんな受講レポも!スゴイです!!

最後に、こちらは国内で多分初めての試みとなる「実際のドーピング検査手順の紹介」を実施しました。こちらか過去3回ドーピング検査を受けた経験のある司会担当の須藤から、実際に尿採取法のドーピング検査で扱った書類や検体採取容器や番号コード付け、更に検体採取の方法や「ナゼそうするのか?」を酒井氏と説明を交えながら、講座受講者の1名を被験者としてご協力いただきながら目の前で実施しました。これにより、どうやって被験者を決定し検体を採取して、最終的に自分の検査検体として仕上げていくのか?など流れも学んでいただけたと思います。

f:id:rockmutsumi:20180915134512j:plain

講座は夜6時から8時までの2時間、CROSS COFFEEの本格的で美味しいカフェドリンクとお食事を楽しんでいただきながら実施し、講座後も参加いただいた皆様からゲストそれぞれに個別に質問が続き、非常に有意義な講座になったと自負しております。そしてゲストとして講義いただいた三上氏が開発した「アスリチューン」の「ポケットエナジー・オレンジ味」が講座参加皆様へのお土産としてご提供いただきました。

f:id:rockmutsumi:20180921153810j:plain

次回は、このような薬関連の内容はもちろんですが、「軽チャー講座」と名づけるように自転車の文化に係る様々なテーマで開催を続けていきたいと考えております。引き続き、この自転車文化の啓蒙活動にも展開するRGJチームにご注目のほど、よろしくお願い申し上げます。

最後に今回の講座実施に尽力いただきました、RGJチーム管理薬剤師の酒井様、CROSS COFFEEの中本様、ご協賛いただきました株式会社 隼の三上様、会場提供にご協力いただきましたチャンピオンシステムジャパン様、この場をお借りして御礼申し上げます。そして講座にご参加いただきました皆様ありがとうございました!また次回の講座もお楽しみに!!

・株式会社 隼「アスリチューン」ホームページ(開発者の秘話も掲載されております)
http://athletune.com/2018/08/21/energy_supply/

・CROSS COFFEE(東京・矢野口にある素敵なカフェです)
http://cross.coffee/
営業時間7:00~18:00 定休:なし

・チャンピオンシステムジャパン(CROSS COFFEE経営)
https://champ-sys.jp/

でわでわ。