どもです。
朝、いちおう5時には起きたのだけど、脚ダルダルで動けないので、スドーマンは朝練に行ったけど、私は練習はお休みさせてもらいましたわー。土曜のレースお手伝いも暑かったけど、翌日の日曜練習も暑かった。なんか先週のフクダ電子のレース前日、炎天下で設営を張りきっちゃった以来、ちょいと自律神経がヤラれている。こんな時こそ風邪とかひいて、調子を狂わさないように気を付けねば!!
「6日目/10日ーほんとうに衝撃を受け、かつ今でも聞き続けている(ごくたまにであっても)生涯のお気に入りアルバムを10枚。毎日ひとつずつジャケを投稿する。説明は不要。」
6日目は、こちらです。
Martin Gore 「Counterfeit e.p.」
だれよ、マーティン・ゴアって?となる方も多いかもですが、デペッシュ・モードのメンバーといえばピン、とくる方が多いと思います。今や超ベテランなだけでなく、欧米では毎回、アルバムをリリースするたびにスタジアムツアーを敢行し、しかもそのチケットは直ぐに売り切れとなるモンスターバンドとして君臨する。そんなバンドのメインソングライター(というか1st以外は、ほぼ全部マーティンが書いている)であり、しかも素晴らしい歌声も持つのがマーティン、その人なのです。
元々、1980年にデビューしたデペッシュ・モードというバンド自体の結構なファンな私w 1stでメインソングライターだったヴィンス・クラークは、その後アンディー・ベルという盟友を得て「イレイジャー」というバンドに発展し(こちらも大好き!!)、残ったメンバーはマーティンをメインソングライターとして数々の名作を生んで、今もバリバリの現役であります。なので、デペの作品の中から1枚を選ぼうと思っておりまして、実際にアラン在籍のラスト作となった「Songs of Faith and Devotion」もジャケット画像を用意していたのですが、いろいろと考えてみて、このマーティンのソロ作品に変えた次第であります。
彼の愁いを帯びたリリカルな歌声は、デペッシュ・モードのリードボーカルであるデビッド・ガーンのパンチのある歌声と音域は似ているのに印象が全く違うという特性があるので、それを活かして毎回リリースするデペッシュのアルバムには、マーティンがリードを取る作品が必ず入っておりまして。デビットがリードを取るダイナミックでワイドな曲と違い、バラード系な曲調でリードを取るマーティンの歌が、そしてその声が切なくて綺麗で、ホントに大好きで、マーティンのリードボーカルだけど集めてテープを作るぐらいだった私。
そんな私にあつらえ向きな1枚というのが、今回紹介の「カウンターフィットEP」であります。1989年にリリースの今作品、確か購入したのは1年後ぐらいになったと思うのですが、その1曲目の「コンパルージョン」を聴いた瞬間「あ、これだ、これ。」と非常に納得、というか私の腑の奥深くにストンと落ちたのでした。
この作品に収録されている全ての曲がカバー曲。ようはマーティンが大好きで気に入って、ソングライティングにおいて影響を受けたであろう曲を、彼というフィルターを通して見事に「マーティンならでは」に変換されて紡がれ歌われた曲。オリジナルをそれほどイヂリ倒しているワケではなく、しかしスッキリとしたアレンジと彼の声が乗るだけで、こんなに小さいけれど綺麗に磨かれて光るのだなあ、と。
1曲目の「コンパルージョン」は歩くようなスピードで、訥々と進むリズムのなか、メロディーが繰り返される毎に体に降りてくる感じが素晴らしい。2曲目の「イン・ア・マナー・オブ・スピーキング」と3曲目の「スマイル・イン・クラウド」と続けてドキッとするような曲の展開、しかし静かな衝動でジックリと。4曲目の「ゴーン」でドラマティックにあがったあとに、5曲目の「ネバー・ターン・ユア・バック・マザー・アース」でスパークス特有の可愛いメロディーに乗るマーティンの声に萌え、ラストの「マザーレス・チャイルド」で静かに、しかし深い印象を残して終わるという構成。たった6曲しか収録されていないのに、なぜに、これだけ印象に残るのか?このチョイスというかセンス、そして1曲1曲に向かい合う真摯な気持ちが、そのまま見事に作品に昇華できる才能。その手のうちが見られるのが、マーティンのソロのもう1つの魅力なのかも知れない。
参考までに各曲のオリジナルを紹介。
1."Compulsion" written and originally recorded by Joe Crow
2."In a Manner of Speaking" written by Winston Tong, originally recorded by Tuxedomoon
3."Smile in the Crowd" written by Vini Reilly, originally recorded by The Durutti Column
4."Gone" written by Fellows/Glaisher/Peake/Bacon, originally recorded by Comsat Angels
5."Never Turn Your Back on Mother Earth" written by Ron Mael, originally recorded by Sparks
6."Motherless Child" traditional(ゴスペル曲らしいです)
この作品はLPでもCDでも持っているのですが、機材があるならば絶対にLPで聴くのがオススメです。ヴィニールのザラザラした感触が、この作品にマッチするように思います。あと、彼はこの後、2003年にもソロ作品として「Counterfeit2」、2015年には「MG」というのもリリースしておりますが、私個人としては今回ご紹介している、コチラがオススメです。
マーティンの歌声の素晴らしさは、コレだと良くわかるかもです。ご参考までに。
Martin Gore - SURRENDER
余談。以前に音楽絡みの渡英した際、たまたま入った本屋で見つけたデペッシュ・モードの伝記本(発売は1999年らしい)がありまして、それを読んだらマーティンが実は黒人の血を引いているけれど、その特徴の1つである黒い肌にならない特異遺伝「白いカラス」であることを初めて告白しているのを見つけたのでした。
著者のスティーブ・マリンズはJohn・Foxx先生のマネージメントや、ゲイリー・ニューマンのバイオをまとめる仕事をしている人。あとで2008年のJOHN先生の来日時に、一緒に来日していたスティーブと逢ったとき「あのデペの伝記本読んだよ、すごいね!」って言ったら「マジで読んだの?」って受けてたwww
最後に一言。またデペッシュ・モードは来日LIVEやってくれないかねーwww
さーて、次は何にしますかねー。
でわでわ。