40後半から現役復帰!牛むつみのモーモー日記

1969年生まれで2000年に全日本シクロクロス選手権チャンピオン、その後に現役引退してから約10年。44歳から現役復帰した須藤むつみのBBA底力をお見せします!

シクロクロス東京2018:レースレポート

どもです。

久しぶりのレースレポートです、申し訳ありません!
以前の分もボチボチと書いていきます。引き続きよろしくなのです。

f:id:rockmutsumi:20180216222715j:plain
Photo:トリコ

・大会名 シクロクロス東京2018
・日時 2018年2月11日(日)  
・会場 東京都・お台場海浜公園
・気温 16度ぐらい、かなり暑くなった
・コース状況 ドライ
・距離 1周1.7km×5周
・リザルト(順位・タイム・タイム差他) 9位/26人・45:58:02、トップ+5:50

・前日の就寝時刻:夜10時ぐらい
・起床時刻:朝6時
・レーススタート時刻:午後1時15分

・ウォームアップ開始時刻とその内容:12時30分の試走開始に合わせて、12時に駐車場の近くの砂浜と林間箇所をスキル練習して身体を温める。試走開始と同時に砂浜区間以外、特に林を抜ける順番を丹念に再確認。あとは試走コースを利用してウオームアップして午後1時からのコールアップに入った。

・レース目標:シングル順位に入る。

・レース戦略:小貝川の砂場で砂走行には慣れてきてはいるが、無理に乗車しないでランで行けるところはランで。切り替えを素早くモタモタしないように。

・戦略上で注意すべき選手:今回は、そのことは考えない方向でw

・レース前の食事(内容と戦略) :昼からスタートなのと、ランで消耗が激しそうなのでマクドナルドでホットケーキ。

・スタート時の覚醒水準(集中力):ビックリするぐらい良く体が動いていたので、スタート直後に調子に乗って飛ばさないように注意した。

・スタート前に使用したマッサージオイルやサプリメントなど: アスリチューンの赤・エナゲインをスタート1時間前に、更にアスリチューンのポケットエナジー黒をスタート30分前に、それぞれ1袋を摂取。
・レース中の補給内容:久しぶりに暑くなっているし、ラン中心の展開になりそうだったので、スタート直前までに麦茶を飲んで水分を補給しておいた。

f:id:rockmutsumi:20180216222817j:plain
Photo:宗像サン

・レース後に摂取したサプリメントなど:アスリチューンの青・スピードキュアを1袋摂取。おかげでランが多かったこともあって、さすがに翌日は脚が辛かったが、2日目には脚の調子はかなり改善していた。

・レースの内容を簡潔に:

スタートコールはゼッケン順で7番だったので、6人1列の2列目となる。そこで、スタートダッシュのスムーズで速い今井選手の後ろになる中央に陣取ってスタンバイ。かなり気温が高かったので早めに上着は脱いで、ギリギリまで水分の補給をしておいた。この辺りは暑い環境での中国・北京のCXレースで何度も体験しているので対応できる。

f:id:rockmutsumi:20180216223547j:plain
Photo:宗像サン

f:id:rockmutsumi:20180216223622j:plain
Photo:宗像サン

スタートは直線スグ後の右折から砂浜に突っ込んでいくので、落ち着いて出て行きつつ遅れをとって砂浜で余計なツッカエに巻き込ませない程度の位置で進む。思ったような位置で砂セクションに入れたので、いつも大会で見ていて気になっていた「女子L1ならココで皆、自転車に乗車できずに降りていくだろうな」という箇所から、早めに自転車を降りて押しでランで進んでいくと、あまり番手を落とさずに砂浜を抜けられた。あとは林間で大きく遅れないようにスピードに乗せながら、呼吸を整えて長い砂区間に備える。

f:id:rockmutsumi:20180216223722j:plain
Photo:サンダルマン

f:id:rockmutsumi:20180216223902j:plain
Photo:Sei Ruote e Fotografie

f:id:rockmutsumi:20180216223926j:plain
Photo:Sei Ruote e Fotografie

林間についてはレース直前までコースを何度も確認した。いつもだと覚えきれなくてトレースするのだが今回は全くの逆。実は第1回目大会から運営に関わらせていただいていたうえに、1回目と2回目はコース監修もお手伝いしていて、それぞれの年のコースが頭に入っているのでゴチャゴチャになっていたwww特に地形やら木の配置、土質まで覚えているので、自分のクセと照らし合わせて、実際のレーススピードだと如何にして走るのか?を何度も確認した。

f:id:rockmutsumi:20180216224029j:plain
Photo:Sei Ruote e Fotografie

f:id:rockmutsumi:20180216224055j:plain
Photo:Sei Ruote e Fotografie

林間のセクションで松本 璃奈(Team GRM)が結構な勢いで迫ってきて、追い上げて抜いていく。お父さん譲りのテクニックでMTBでも相当速いからなー、でもランだったら何とかなるかもなー、と砂浜セクションに、ほぼ一緒に入ると乗車で行こうとするも乗れないらしい。彼女でも乗れないということは私だったら全く乗れないわ、と早々ランに切り替えて自転車を押して走る。そうすると、どうにか松本選手を離せるので「ランでキープした差を林間で抜かれないように」とペースを見ながら走る。

f:id:rockmutsumi:20180216224120j:plain
Photo:MP園長

f:id:rockmutsumi:20180216224303j:plain
Photo:Sei Ruote e Fotografie

f:id:rockmutsumi:20180216224420j:plain
Photo:宗像さん

水際の砂浜は轍に自転車を沿わせて押してラン、その後の折り返してから深い砂地に入ってからは自転車を担いでラン。その時の走る場所は轍の残る堅い箇所を狙って足を安定させて進む。スドーマンから「序盤はイーブン、後半からペースを上げる」と言われていたので、その調子で2周目まで終える。

f:id:rockmutsumi:20180216224812j:plain
Photo:ヤマザキさん
この写真を見ると分かるかも?ですが、ランで走る牛の身体が真っ直ぐですよねー。この方が楽に走れるんですよ。後ろの選手は身体の軸が曲がっているから走りづらいハズ。

f:id:rockmutsumi:20180216224502j:plain
Photo:Mayさん(牛のランしているラインが轍であることがコツ)

3周目に入って6番手、調子が上がってきたので最初の砂浜を終えた後の林間でスピードを上げて、一気に後続を離そう!と思った途端、階段横のスロープでペダルを踏んだらスカっと・・・なんとチェーンが外れている、しかもシングルスピードなので停止しないと直せない!!しょうがないので停止して必死にチェーンを入れているうちに松本選手、更には橋口 陽子(轍屋)にまで抜かれてしまった。その後の砂浜で追いつこうと慌ててしまって完全にペースがクルってしまった。いかん!

f:id:rockmutsumi:20180216224535j:plainPhoto:Sei Ruote e Fotografie

しかも橋口選手が後ろにピッタリと付いているときに、ピットにいたスドーマンが「今からペースを上げようか」とか言うから困ってしまった。こちらでペースの上げ下げのタイミングをうかがいたかったのに、どうしようか考えているうちに「やめて」の意味で首を横に振ってしまったので、一気に橋口選手に行かれてしまった。それで動揺してしまって、5周目にはランが速い齊藤 麿実(MASA+BOMA)にも抜かれてしまい、結局9位で最後のフライオーバーを越えた。

f:id:rockmutsumi:20180216224713j:plain
Photo:綾野 尋

途中に沢山の「牛さん」コール、そして砂浜に続く沢山の観客の波、さらにゴール地点には多くの観客の姿に、運営スタッフの姿も見えた。参加選手達は声援に応えるために熱い走りを見せ、更に声援が大きくなっていく。これが参加したり観戦に来ていた皆が言っていた「お台場の楽しさと素晴らしさ」なのだろう。 

f:id:rockmutsumi:20180216230242j:plain
Photo:綾野 尋

私も初めて、お台場のレースが実現して運営スタッフ業務をしながら、多くの観客が歓声を送っていた姿を見て胸が熱くなった。それから7回目の今大会、遂にここまで来たのだ!という想いに私なりに答えたいな、とふと思った。

f:id:rockmutsumi:20180216224635j:plain
Photo:Mayさん

f:id:rockmutsumi:20180218163201j:plain

photo:伏井サン

ゴールの直線に入ってから後続の選手が来てないのを確認して、ゴールへの直線で皆に手を振ってゴールに入った。9位というビミョーな順位だけど女子L1の最年長だし、何よりもレースに携わらせていただいた感謝も込めて。そしてゴールラインを越えて進行の邪魔にならない場所まで進んでから後ろを振り返って、バイクを降りて振り返ってゴールに向かい頭を下げて御挨拶した。

f:id:rockmutsumi:20180216225208j:plain
Photo:静さん

f:id:rockmutsumi:20180216225251j:plain
Photo:firtree_momiko

お台場に集まってくださった皆様、素晴らしい舞台を作り上げたスタッフの皆様、特に「いつか、お台場でシクロクロス大会を!」という儚かった私の夢を、2012年から見事に実現したチャンピオンシステムジャパン社様に感謝を込めて。本当にありがとうございます!!

夢にまで見たお台場でのシクロクロスに初めて出たゴール後、又新しい夢が広がりました!!皆様、引き続きシクロクロスを何卒よろしくお願いします!!

1周目・8:46
2周目・8:57
3周目・9:06
4周目・9:36
5周目・9:31

AJOCC掲載結果
http://www.cyclocross.jp/results/2018/02/201.html

f:id:rockmutsumi:20180216223014j:plain
女子でも2017シーズンに初のマスターズ選手権が開催、初代チャンピオンが誕生しました!シクロクロス東京でチャンピオンジャージを初お披露目したチャンプ綾野 桂子(3UP)、女子もベテランが頑張ってますよ!

*シクロワイアード掲載記事
https://www.cyclowired.jp/news/node/256326

*CXマガジン掲載記事(英文です)
https://www.cxmagazine.com/cx-tokyo-uci-rules-olympics-alter-start-lists-future-japan

・レース後の痛み・違和感・機材などの不具合:

f:id:rockmutsumi:20180216224150j:plain
Photo:福王子さん

レース前に前日試走後のメンテナンスをシッカリとしていたが、それでもシングルスピードのフロントギアからチェーンが落ちてしまった。レース中にシングルスピードのチェーン外れは初めてだったので、原因を突き止めて、メンテとか設定も再調整する。

ほか、ウエアについてはランニングをやっていた頃の経験が生きて、汗だくでツライという状態にならないで済んだ。

タイヤについてはフロントをチューブレスのシラク、リアをチューブラーにしていたが、共に空気圧は1.4barで行った。林間区間ではフロントがショックを受けて、リアがシッカリとバイクをコントロールする感じで良かったように思う。砂は無理せず勢いで進めるところは乗車し、進みが止まる前に降りてランに切り替えしてしのいだ。

事前の小貝川・砂浜練習でスドーマンと練習していて、何とか無理無理に乗車しているよりも、ランで押すか担いだ方が現時点では早かったので、あとはスタミナの配分を考えてランで行くようにした。

f:id:rockmutsumi:20180216225349j:plain
Photo:Mayさん

・今回のレースで準備が足りなかったと思われる点(トレーニング、体調管理、機材、その他):

今回の大会「シクロクロス東京」は、2020年開催の東京五輪トライアスロンの会場設営工事により、一旦大会の開催が今回で休止となることが決定していた。縁あって第1回目の大会運営、更にいうとコース設計の段階から我が家で関わっていたこともあって、今回だけはワガママでスタッフ業務から外してもらい、念願のレース参戦を叶えた。

f:id:rockmutsumi:20180216225820j:plain
Photo:トリコ

そんなことと共に、実は昨年の11月下旬から体調を崩していたのを、この大会までに戻してシッカリと走れるようにする必要があった。特に12月の宇都宮シクロクロス・2日目では滅多にしないレース途中棄権(DNF)までしてしまい、完全に体調が底まで落ちてしまっていた。特に腰のダメージが酷く、ギックリ腰ではないのだが酷い筋肉痛という感じで、得意のランで全く脚が前に運べない状態だったのが辛かった。

そのため翌週の全日本選手権には何とか出場はしたものの、身体が思い通りに動かせないのでコンディショニングを診てもらっている八木沼先生とも相談して12月いっぱいまでは練習を中断した。そのため、一時は体重が53kgまでいってしまったwww

年明けからはサイクリングから練習を再開、本当に少しづつトレーニングの分量を増やしながら、砂練習を中心にスキル練習を見直して丁寧に乗るトレーニングをやり直した。特に1月の愛知牧場が2日間開催だったので、本来なら2日目のJCXレースにピークを持っていこうとするが、まだ体調に不安があるしCX東京レースでピーキングしたかったので1日目のレースにターゲティングした。そのほうが身体のダメージが軽いためである。

併せてストレッチと体操も今まで以上に丹念におこないレース前週に体重が51kgまで何とか戻して、11月から不調だった生理も周期が戻って浮腫みも落ち着いた。

何よりも第1回から関わって、多くの観客の方々の前で走れる大きな大会だし、我がチームのジャージサプライヤーのチャンピオンシステムがメイン運営の大会、そんな大会に恥じないように走りたかった。出来れば6位のままでゴール出来れば良かったが。

でもあまりにも調子に乗ると、お調子者の私には大きなしっぺ返しがくるので、シクロクロスの神様が「まあ、今日はそんなトコやなー」と、うまくブレーキさせてくれたと考えることにする。

今回の絶不調からの体調回復まで、いろいろとトライして学べたことは多かったので、また改めて整理して書いておこうと思う。特に年を重ねたベテラン選手にはヒントになれば、と考えている。

f:id:rockmutsumi:20180216225602j:plain
Photo:N.Goto

f:id:rockmutsumi:20180216230016j:plain
Photo:M.Goto

上記の内容から今後のトレーニング内容を簡潔に、またその内容をいつまでにどれだけ実行するか。

久しぶりに負荷の高いレースを走り切ったので、腰にちょっと又ダメージ来ているので休養をしっかり取って、コンディションを大きく崩さないようにする。

f:id:rockmutsumi:20180216223132j:plain
超貴重なショットwww 日本のシクロクロスといえば、この2人(まだ更に生き証人みたいな方々が、この会場には集まっておりましたwww)

f:id:rockmutsumi:20180216223248j:plain
レース後のお楽しみはコレ!エスキーナの美味しい屋台ゴハン!!土曜日の朝ごはんから日曜日の夕ご飯までお世話になりましたw

f:id:rockmutsumi:20180216223416j:plain
Photo:高木BOSS

また、お台場でシクロクロス大会開催を夢見て。

でわでわ。